Windows Media Playerが起動しない場合の対処方法(2018年12月20日以降)
概要
2018年12月19日、マイクロソフトから「CVE-2018-8653 | スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性」に対する修正アップデートが公開されました。UEFIかつ搭載メモリが8GB未満の端末でこれを適用すると、.Net Frameworkを使用するアプリケーションが正常に起動しなくなり、「サーバーの実行に失敗しました。」などと悲しい事象に遭遇します。
これを回避するには、
- JScript.dllへのeveryoneのアクセス権を無効化する
- KB 4483187、KB 4483228、KB 4483229、KB 4483230、KB 4483232、KB 4483234、KB 4483235いずれかのアップデートをアンインストールする
(1)JScript.dllへのeveryoneのアクセス権を無効化する
マイクロソフトによる回避策を引用します。回避策もしWindowsを64ビットで使用している場合は、コマンドプロンプトを管理者権限で起動して、以下のコードをコピペしてアクセス権を変更します。
JScript.dll へのアクセスの制限 32 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
takeown /f %windir%\system32\jscript.dll
cacls %windir%\system32\jscript.dll /E /P everyone:N
64 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
takeown /f %windir%\syswow64\jscript.dll
cacls %windir%\syswow64\jscript.dll /E /P everyone:N
takeown /f %windir%\system32\jscript.dll
cacls %windir%\system32\jscript.dll /E /P everyone:N
回避策の影響: 既定で、IE11、IE10、および IE9 はこの脆弱性の影響を受けない Jscript9.dll を使用します。この脆弱性は、jscript をスクリプト エンジンとして使用する特定の Web サイトのみに影響を及ぼします。
回避策の解除方法: 32 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
cacls %windir%\system32\jscript.dll /E /R everyone
64 ビット コンピューターについては、管理コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
cacls %windir%\syswow64\jscript.dll /E /R everyone
takeown /f %windir%\syswow64\jscript.dll
cacls %windir%\syswow64\jscript.dll /E /P everyone:N
takeown /f %windir%\system32\jscript.dll
cacls %windir%\system32\jscript.dll /E /P everyone:N
(2)アップデートをアンインストールする
- スタート > 設定 > 更新とセキュリティ >更新の履歴を表示する > 更新プログラムをアンインストールする
で表示される「インストールされた更新プログラム」のリスト中段にある、「Microsoft Windows(xx)」欄内の「Microsoft Windows(KB xxxxxxx)のセキュリティ更新プログラム」 があるかどうかで判別可能です。
KB xxxxxxxは、以下のいずれかです。KB 4483187、KB 4483228、KB 4483229、KB 4483230、KB 4483232、KB 4483234、KB 4483235
脆弱性は先のコマンド実行で回避できているので、アンインストールしても脆弱性は回避できています。
アンインストール後、再起動すると、アプリケーションは起動可能となっています。
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